SSブログ

英文音読トレーニングのやり方~効果を上げる5つの原則~ [英語教育]

前回の記事では、英文読解における音読の効果について紹介しました。

今回はこれから音読トレーニングを始めようという方向けに
トレーニングのやり方を紹介させていただきたいと思います。

巷の英語学習本にも英語音読を指南する本が溢れており、
音読のやり方も多種多様ですが、今回は一番シンプルなバージョンを紹介します。

スポンサーリンク




原則①100%理解した素材を音読する

音読トレーニングの素材は初見の英文ではなく、1度じっくり精読して100%理解した
素材である必要があります。
英文のレベルもあまり難しすぎるものではなく、自分にとって少し背伸びをすれば
読みこなせるくらいのものを選んでください。
また何度も読み込めるように最初のうちは英文の長さは300語以下の
短めのものがよいです。
ここで言う100%の理解とは各単語の意味はもちろん、英文の構造、訳にいたるまで
疑問1つ残すことなく理解できている状態を指します。
英文のコピーをとり、単語の意味等書き込んだうえで音読すると良いです。
可能であれば語順通りに区切りを意識して読めるようにスラッシュも入れてください。
例 When I was taking a walk in the park last night, / I met an old friend / from high school.//

原則②声を出して読む

読む際は必ず声を出して読んでください。
特に初期段階は黙読していると気づかぬ間に単語を飛ばし飛ばし読んだり、
意味が曖昧なまま読んでしまうことが多々あります。
大声でなくてよいので、必ず声を出しましょう。
僕も受験期に毎朝家族に「うるさい、うるさい」言われつつ音読しておりました(笑)

原則③意味を理解しながら読む

音読は英文の意味を誰かに伝える気持ちで心を込めて読んでください。
何回も意味を理解しながらトレーニングすることによって意味理解の高速化を達成することが
音読トレーニングの目的です。

以前僕の塾の生徒で音読を続けているのになかなか成果が上がらない生徒がいました。

実際に目の前で普段の音読をやってもらうと

・・・・・・


完全な棒読みじゃ(笑)


念仏を唱えるように音読していても成果はなかなか上がりません。
特に音読の回数が増えてくると集中力も切れてきて意味を意識せずただ読んでるだけの
いわゆる「空読み」に陥りがちです。
一読入魂。心を込めて読んでゆきましょう。


原則④目標は「すらすら感」の獲得

音読トレーニングを指導していると、「どれだけ読めばいいんですか?」という質問が
よく出てきます。

一言で答えるならば「すらすら読めるようになるまで」です。

同時通訳の神様と言われた國弘正雄さんは「只管朗読」というひたすら音読をしまくる
訓練の重要性を提唱され、ご自身は中学校の英語教科書を500回以上音読されたそうです。

さすがにここまで読み込むのは厳しいかもしれませんが
最初の段階では最低でも20回、できれば30回程度は読み込みたいです。

いずれにせよ特別な注意なしで英文の意味が口に出すと同時に
すらすら理解できるレベルが目標です。

原則⑤1日30分を毎日続ける

音読トレーニングの目安は1日30分で毎日継続することが大事です。
最初のうちは30分音読を続けることがまず非常にきついと思います。
10分に分けて3セットでも良いので何とかやりきりましょう。
英文を読むスタミナをつけるという意味では、個人的には集中して30分読み込むことを
おすすめします。
1日30分毎日継続でまずは1ヶ月何とか頑張ってみてください。
「英語読めるかも!」という気持ちが芽生えてきます。
そこから先は続ければ続けるほど英語が読めるようになってきます。

以上が英語音読トレーニングを始めるにあたって守りたい5つの原則です。
まずは腰を据えて読む力を徹底的に鍛える。それがひいては読解問題等を解く力や
日常会話レベル以上の英語を話す力にもつながってきます。
ぜひご自身の英語学習の参考にしていただければと思います。

スポンサーリンク





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。