英語リスニング~ひたすら問題を解けば伸びるは本当か?~ [英語教育]
昨日は塾で高校受験生対象の模試がありました。
「リスニング、あれ何? 速い速い」
「何言ってるんかさっぱり」
「ってか発音良すぎやろ」
中学生の生徒たちにとっては英語のリスニングが難しかったようです。
ネイティブなのでそりゃ発音はいいでしょうね(笑)
スポンサーリンク
そういう僕自身も中高生の頃はリスニングだめだめでした。
「えっ リスニングテストって2回流してもらえるものじゃないんですか(汗)」
高校生の時に初めて受けた英検2級のリスニング音声が1回しか流れないのが衝撃だったのを
覚えています
そんな日本人英語学習者の多くが苦戦するリスニング。
いったいどうやって勉強すればよいのでしょうか。
よくあるアドバイスが「リスニングは慣れ 問題を解きまくれ」というものです。
TOEICのリスニング本でも「選択肢を先読みして展開を予測しろ」とか
テクニックを問題解く中で身に付ける型の問題集がよく売れているようです。
たしかに、慣れで多少伸びる部分はあるかもしれません。
しかし、その慣れで伸びた点数は本当の意味でのリスニング力を身に付けることに
直結しているのでしょうか。
否、やはりそうした質よりとりあえず量型の学習は特に初期の段階においては
付け焼刃にすぎません。
初期の段階では量をこなすよりもむしろ、
同じ教材をひたすら繰り返すことで、少しずつ英語の耳を
つくっていく作業が不可欠であるように思われます。
スポンサーリンク
僕自身、劇的に効果があったと感じるのは
そうしたトレーニングを前面に押し出しているTOEFLiBTのリスニング問題集でした。
非常に良書なのですが、今は絶版になっているのかAmazonでも中古出品しかありません。
『必ず聞きとれるTOEFLテストリスニング』河野太一(2009)アルク
バージョンは違いますがTOEICの問題集はまだ新品も扱われているようです。
『必ず聞き取れる新TOEICテストリスニング』河野太一(2009)アルク
この著書の素晴らしいところは何といってもリスニングトレーニングの濃さ!
シャドーイング→一文暗唱→全文音読→仕上げのシャドーイング
という大きく4つのSTEPを踏みます。
TOEFL版に関しては250ページの分量で扱われている問題はたったの3題。
しかし、トレーニングの内容はめちゃめちゃ濃いです
1つの英文を角度を変えて何度もトレーニングするというスタイルです。
最近ではリスニング本でもシャドーイングを推奨するタイプの問題集が
増えてきました。
しかし、そうした本は往々にして「シャドーイングさえしてれば聞き取れるようになる!」の
ようなシャドーイング万能主義であることが多いです。
シャドーイングは音声が聞こえた直後に自分も声を出して英文音声に遅れずについていく
というトレーニング方法であるため、どちらかといえばリズム重視のトレーニングです。
ですので、たしかに発音の矯正等、音声絡みの側面では大きな効果を発揮します。
しかし、スクリプトの内容を100%理解していなければ、何となく一緒に声を出して
何となく分かった気になるというレベルに留まってしまうことがよくあります。
それに対して『必ず聞きとれるTOEFLテストリスニング』ではそうしたシャドーイング
一辺倒のトレーニングに限界があることを認識したうえでそれを補う一文暗唱、
英文音読のトレーニングを提唱しています。
一文暗唱、英文音読ともに音声CDを全く使わないオフラインのトレーニングです。
一文暗唱ではスクリプト1文1文の文法ポイントを理解した上で
時間を区切って暗唱します。
まずは何も見ずに言えるまでスクリプトを見つつ音読しまくる→何も見ずに何度か暗唱する
という感じでトレーニングを進めます。
例文が20語であれば30秒など、1文ごとに制限時間が丁寧に区切られていて
時間が来たら自動的に次の文へ進めるので
「うわぁ全然覚えられへんわ・・・」と停滞に悩まされることもありません。
リスニングのトレーニングとしては他に聞いた英語をひたすら書き取り、
できなければ分かるまで何十回でも聞くディクテーションというのがあるのですが
あぁいう細かいのは苦手で・・・
このくらいの適当さが僕にはありがたかったです(笑)
それで一文暗唱をやっていると一文ばかりに捉われて、文全体のつながりが見えにくくなるので
次に英文全体を何度か音読します。
これによって「ここは主張、ここは具体例」のようなメリハリをつけた読み方、聞き方を
トレーニングします。
最後にもう1度CDを使って仕上げのシャドーイングを数回して音声でスクリプトを
理解できるようにしたらトレーニングは終了です。
いかがでしょうか。問題を解くのも必要な練習であるかもしれませんが、
本当に力をつけようするならば、一度腰を据えてこうした地道なトレーニングを積む
時期が不可欠であると思います。
リスニングの教材、解き散らかしてしまってませんか?
時には「これはいい!」と思った英文だけでも丁寧にトレーニングできると
また一歩前進につながるかもしれませんね。
スポンサーリンク
「リスニング、あれ何? 速い速い」
「何言ってるんかさっぱり」
「ってか発音良すぎやろ」
中学生の生徒たちにとっては英語のリスニングが難しかったようです。
ネイティブなのでそりゃ発音はいいでしょうね(笑)
スポンサーリンク
そういう僕自身も中高生の頃はリスニングだめだめでした。
「えっ リスニングテストって2回流してもらえるものじゃないんですか(汗)」
高校生の時に初めて受けた英検2級のリスニング音声が1回しか流れないのが衝撃だったのを
覚えています
そんな日本人英語学習者の多くが苦戦するリスニング。
いったいどうやって勉強すればよいのでしょうか。
よくあるアドバイスが「リスニングは慣れ 問題を解きまくれ」というものです。
TOEICのリスニング本でも「選択肢を先読みして展開を予測しろ」とか
テクニックを問題解く中で身に付ける型の問題集がよく売れているようです。
たしかに、慣れで多少伸びる部分はあるかもしれません。
しかし、その慣れで伸びた点数は本当の意味でのリスニング力を身に付けることに
直結しているのでしょうか。
否、やはりそうした質よりとりあえず量型の学習は特に初期の段階においては
付け焼刃にすぎません。
初期の段階では量をこなすよりもむしろ、
同じ教材をひたすら繰り返すことで、少しずつ英語の耳を
つくっていく作業が不可欠であるように思われます。
スポンサーリンク
僕自身、劇的に効果があったと感じるのは
そうしたトレーニングを前面に押し出しているTOEFLiBTのリスニング問題集でした。
非常に良書なのですが、今は絶版になっているのかAmazonでも中古出品しかありません。
『必ず聞きとれるTOEFLテストリスニング』河野太一(2009)アルク
バージョンは違いますがTOEICの問題集はまだ新品も扱われているようです。
『必ず聞き取れる新TOEICテストリスニング』河野太一(2009)アルク
この著書の素晴らしいところは何といってもリスニングトレーニングの濃さ!
シャドーイング→一文暗唱→全文音読→仕上げのシャドーイング
という大きく4つのSTEPを踏みます。
TOEFL版に関しては250ページの分量で扱われている問題はたったの3題。
しかし、トレーニングの内容はめちゃめちゃ濃いです
1つの英文を角度を変えて何度もトレーニングするというスタイルです。
最近ではリスニング本でもシャドーイングを推奨するタイプの問題集が
増えてきました。
しかし、そうした本は往々にして「シャドーイングさえしてれば聞き取れるようになる!」の
ようなシャドーイング万能主義であることが多いです。
シャドーイングは音声が聞こえた直後に自分も声を出して英文音声に遅れずについていく
というトレーニング方法であるため、どちらかといえばリズム重視のトレーニングです。
ですので、たしかに発音の矯正等、音声絡みの側面では大きな効果を発揮します。
しかし、スクリプトの内容を100%理解していなければ、何となく一緒に声を出して
何となく分かった気になるというレベルに留まってしまうことがよくあります。
それに対して『必ず聞きとれるTOEFLテストリスニング』ではそうしたシャドーイング
一辺倒のトレーニングに限界があることを認識したうえでそれを補う一文暗唱、
英文音読のトレーニングを提唱しています。
一文暗唱、英文音読ともに音声CDを全く使わないオフラインのトレーニングです。
一文暗唱ではスクリプト1文1文の文法ポイントを理解した上で
時間を区切って暗唱します。
まずは何も見ずに言えるまでスクリプトを見つつ音読しまくる→何も見ずに何度か暗唱する
という感じでトレーニングを進めます。
例文が20語であれば30秒など、1文ごとに制限時間が丁寧に区切られていて
時間が来たら自動的に次の文へ進めるので
「うわぁ全然覚えられへんわ・・・」と停滞に悩まされることもありません。
リスニングのトレーニングとしては他に聞いた英語をひたすら書き取り、
できなければ分かるまで何十回でも聞くディクテーションというのがあるのですが
あぁいう細かいのは苦手で・・・
このくらいの適当さが僕にはありがたかったです(笑)
それで一文暗唱をやっていると一文ばかりに捉われて、文全体のつながりが見えにくくなるので
次に英文全体を何度か音読します。
これによって「ここは主張、ここは具体例」のようなメリハリをつけた読み方、聞き方を
トレーニングします。
最後にもう1度CDを使って仕上げのシャドーイングを数回して音声でスクリプトを
理解できるようにしたらトレーニングは終了です。
いかがでしょうか。問題を解くのも必要な練習であるかもしれませんが、
本当に力をつけようするならば、一度腰を据えてこうした地道なトレーニングを積む
時期が不可欠であると思います。
リスニングの教材、解き散らかしてしまってませんか?
時には「これはいい!」と思った英文だけでも丁寧にトレーニングできると
また一歩前進につながるかもしれませんね。
スポンサーリンク
2015-10-31 01:59
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0