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第二言語はどのように習得されるのか~第二言語習得論の歴史~ [第二言語習得論]

前回は英語学習に役立つ第二言語習得論とはどういった学問分野なのかを
ざっくりと確認しました。

第二言語習得論は母語以外の言語、つまり第二言語がどのように習得されるのかを
解明することを目指す学問分野です。

したがって、その歴史は「第二言語がどのように習得されるのか」という問いに
対する考え方の変遷の歴史でもあります。

各時期において第二言語はどのように習得されると考えられたのでしょうか。

また、その考えが別の考えに変わる背景には何があったのでしょうか。

今回は第二言語習得論の発展の歴史を見てゆきたいと思います。

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英語学習に生かす第二言語習得論 [第二言語習得論]

塾で日々生徒に英語を教えていると様々な壁にぶつかります。

宿題を一生懸命解いている生徒なのに一向に文法問題が
できるようにならないのはなぜだろう

英語のリスニング対策のために問題を解かせまくっても
できるようにならないのはなぜだろう

何で音読をする生徒が劇的に伸びるのだろう

また、自身の英語学習の中でも様々な疑問や困難に遭遇することは多いです。

学校の英文法問題なら簡単に解けるのに、英検のようなインタビュー型のテストは
なぜこんなに苦手なんだろう。

何でデンマーク人の友達は英語を勉強し出してからまだ半年もたっていないのに
英語をあんなに流暢に話せるんだろう。

そもそも英語って幼少期から始めないとマスターなんてできないんじゃないか。


こうした英語学習の壁、疑問に対するヒントを与えてくれるのが
第二言語習得論という学問分野の知見です。
英語ではThe study of second language acquisitionと呼ばれます。

語学の学習と言えば、世間の評判や経験則に左右されがちな傾向がありますが
第二言語習得論のような学問分野の知識をもっておくと自分自身の学習の進度を
より客観的な目で見ることができるようになります。

自分自身の勉強の記録もかねて、これから折に触れて
英語の勉強に役立つ第二言語習得論の知識を紹介していきたいと思います。

第一回目の今日は第二言語習得論という分野をざっくりと紹介したいと思います。

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スラッシュリーディングのすすめ~スラッシュを入れる5つのルール~ [英語教育]

英語が苦手な学習者に多いのが、テストなどで長文を読む時間が全然足りないというものです。

高校・大学入試はもちろん、英検やTOEIC、TOEFLも読解問題に大きな比重があるので
長文問題は何とかして得意にしたい分野でもあります。

音読トレーニングの回でも取り上げましたが、英語を読むのが遅い原因の1つは返り読みです。

例えば I have a friend who lives in America. という文では
I 私は who lives in Americaアメリカに住んでいる友だちを haveもっています
のように語順をおもいっきり変えて日本語の語順で常に読もうとするのが
典型的な返り読みです。

それに対して、I have a friend/ 私は持っている友だちを
who lives in Americaアメリカに住んでいるのように
一文をいくつかのかたまりに分け、語順通りに直読直解していく読み方を
スラッシュリーディングと呼びます。

学校で英語の先生に「スラッシュを入れて読むといいよ」と聞いたことがある方は
少なくないと思いますが、じゃあ実際にどうやってスラッシュを入れて読んだらいいのか
まではなかなか学校でも教わる経験は少ないと思います。

今回は英文を読むときのスラッシュの入れ方をいくつかのルールにまとめて
紹介したいと思います。

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学校で教わらない英語のあいさつ [英語豆知識]

こんにちは(^^)/

今日は学校の授業では習わない英語のあいさつについて考えてみたいと思います。

学校の英語のあいさつと言えばこんな授業風景が浮かんできます

先生:Good morning everyone.

生徒:Good morning Ms. Yamada.

先生:How are you?

生徒:I'm fine thank you and you? (一部生徒 I'm hungry! hungry!)

先生:I'm fine too thank you.

僕たちの中学校の英語の授業は毎時間こんな感じだったと思います(笑)

英語のあいさつと言えばまず真っ先に浮かんでくるのがHow are you?ですが
実際にネイティブと喋ってみると本当にいろいろなバリエーションがあります。

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英文音読のゴール「すらすら感」の獲得について考える [英語教育]

前回は英文音読トレーニングを始めるにあたって守りたい5つの原則を
紹介しました。

その4番目の原則が英文音読のゴールに関するものでした。
それが「目標はすらすら感の獲得」です。

この原則には元ネタがあります。
それが前回も紹介させていただいた國弘正雄さんの著書『英語の話し方』に出てくる
大学受験に関する一節の文章です。

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英文音読トレーニングのやり方~効果を上げる5つの原則~ [英語教育]

前回の記事では、英文読解における音読の効果について紹介しました。

今回はこれから音読トレーニングを始めようという方向けに
トレーニングのやり方を紹介させていただきたいと思います。

巷の英語学習本にも英語音読を指南する本が溢れており、
音読のやり方も多種多様ですが、今回は一番シンプルなバージョンを紹介します。

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英語を読めるようになりたいなら音読!~英文音読3つのメリット~ [英語教育]

今日から11月でまた新たな月が始まります。
大学受験生にとってはセンター試験まで残り75日
模試も残すところはセンタープレ模試のみで
今年も入試本番が近づきつつあります。

そして英語に関して言えば出題の中心は長文読解。
したがって受験生の課題はいかに長文で高得点をとるかです。

この時期は気持ちがはやって
センター試験の新しい年度の過去問題とか
ただひたすら新しい問題を解いて一喜一憂的な学習に陥りがちになる
受験生が毎年多くなります。

もちろん新しい問題に取り組むのも大事なことではありますが、
特に英語に関してはそれ以上に力をつけるためのトレーニングを継続することが欠かせません。
そのトレーニングというのが長文問題の音読です。

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シンプル英語のすすめ [英語教育]

塾で英語を教えていてよくぶつかる壁が「受験英語と実用英語のギャップ」です。

テキストを見てると「こんなん絶対言わへんやろ」って例文にたびたび出くわします。

例えば「老人によって話されたその話はとてもおもしろかった」という英作文。

みなさんならどのように表現されますか?

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英語リスニング~ひたすら問題を解けば伸びるは本当か?~ [英語教育]

昨日は塾で高校受験生対象の模試がありました。

「リスニング、あれ何? 速い速い」

「何言ってるんかさっぱり」

「ってか発音良すぎやろ」

中学生の生徒たちにとっては英語のリスニングが難しかったようです。
ネイティブなのでそりゃ発音はいいでしょうね(笑)

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「文法ばっかりやってるから話せない」を考える③ [英語教育]

「文法ばっかりやってるから話せない」ではなく、
「文法を話す力の土台になるまで極めなかったから話せない」の方が多くの日本人が
英語を話せない原因に近いのではないか。これが前回出てきた論点でした。

今回はこれを踏まえ「話す力の土台となる文法能力」について考えていきたいと思います。


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